よくある疑問に回答

「症状がないから大丈夫」は本当?妊活前に知っておきたい性感染症(STI)のリスクとは?

「症状がないから大丈夫」は本当?妊活前に知っておきたい性感染症(STI)のリスクとは?

症状がなくても、不妊や母子感染のリスクは潜んでいます。

「不妊」を招く恐れ

性感染症のなかには、初期段階では自覚症状がほとんどない場合があります。そのため感染に気づかないまま放置してしまい、いざ「子どもが欲しい」と思ったときに、体が妊娠しにくい状態になっているケースが少なくないのです。

卵管への深刻なダメージ

特に関わりが深いのが「クラミジア」と「淋病」です。これらに感染して炎症が広がると、卵管が詰まったり癒着したりして、卵子と精子が出会えなくなる原因になります。また、受精卵が子宮までたどり着けない「子宮外妊娠」のリスクも高まります。

赤ちゃんへの「母子感染」

もし感染に気づかないまま妊娠・出産を迎えると、胎盤や産道を通じて赤ちゃんに病気がうつってしまう危険があります。流産や死産のリスクだけでなく、赤ちゃんの神経や骨、目、肺などに重篤な症状が出る場合があるため、事前のチェックが非常に重要です。

二人での「同時治療」が不可欠

性感染症は、どちらか一方が治療しても、もう一方が感染していれば再びうつし合ってしまう「ピンポン感染」が起こります。妊活をスタートさせるタイミングで、ぜひ二人で「ブライダルチェック」を受けるなど専門医に相談し、問題をクリアにしてから臨むようにしましょう。

温度の乱れは「炎症サイン」

「わたしの温度®」による日々の温度管理も、実は異変に気づくきっかけになります。「いつもより高い温度が続く」「下腹部に違和感があって温度が不安定」といった場合、体の中で何らかの炎症が起きているかもしれません。日々のデータから「いつもと違う」と気づくことが、早めの受診につながります。

まとめ:健やかな未来のために、今できること

性感染症の話は、少し勇気がいるテーマかもしれません。しかし、自分たちの体を守ることは、将来授かる赤ちゃんの環境を整えることそのものです。 「妊活は、二人で健康になるためのプロジェクト」と捉えて、まずは一度パートナーと話し合うことから始めてみませんか?

文責:成城松村クリニック 院長 松村圭子 先生

松村圭子先生

松村 圭子 先生
Dr.Keiko Matsumura
医師 / 婦人科専門医

広島県出身。1995年広島大学医学部卒業後、同産婦人科学教室入局。2010年、成城松村クリニック開院、院長に就任。婦人科疾患のみならず、女性のトータルケアをサポートする。婦人科専門医。講演、執筆、TV出演など幅広く活躍中。「わたしの温度®」の監修医。

「わたしの温度®」は、女性社員の「これあったらいいな」から生まれた女性のためのヘルスケアIoTサービスです。
詳しくは、本ホームページ内メニューの「特徴&使い方」ページをご覧ください。